<2008.9.14> 怒りの矛先

大規模なトンネル工事が急ピッチで進んでいる 国道421号線は滋賀県永源寺町(現東近江市)

八風谷へと抜ける このトンネルの三重県側入り口となる ルートが左に迂回しては大峠の直下

小峠と向かう鵜峠橋辺りに其れは祀られている 国道開通前其処は三重県側民が多様な活動に

山向こうを目指す踏み込まれた熊谷沿いの旧道のひとつだった 多くの先人が語って呉れた話も

目標に一途な若者にとり あえて掘り下げ聞くでもなかったし けして気を惹くものでも無かった

同時に内心では得体の知れない 何か強い力に畏怖し謂れを調べる勇気が無かった 恐れて

居たのかもしれない 長らく関わったこの山地においても 聞いた事すらない自然災害の発生

昨年はその工事ルート真上での直下型地震遭遇に 日中だけの限定とはいえ見回りに行けると

思えば 先の局地的集中豪雨 当初予定ルートの421号利用のアプローチは出鼻から挫かれた

得体の知れない怒りを感じる その祠白竜神社は 三重県側工事現場の直ぐ脇に存在する

2008.9.14 ・・・晴れ・・・

げっ! この谷が濁ってるのを始めて見た

高い橋の上から見下ろした目的の渓は 

やや収まって来ては居るのだろうが??

透明度が売りの名水も白濁し底石等は

まるで見通せない これは何処かの枝谷

流入箇所で 山抜けした土石流が堆積

しぶとく濁りを染み出させているのだろう?

しかしあの局地的集中豪雨からは既に

10日も経たはずで 入る事が出来なかった

その奥は 冬場の活動に多大な支障を齎す

かも知れない。。。

<支流の流れは収まって来た>

本流筋は相変わらず何処まで行っても白濁し とても釣りには成らないのだろう 川縁路肩を削られ

危なっかしい林道を二台の四駆は前進 所々土砂流失現場や自然災害の厳しさを思い知らされる

もう竿を出す気力が失せてしまったがガイドの役目は果たさないとと 可能性に賭け支流に分け入る

しかし其処も 吐き出された土砂で渓底は砂利で埋まり釣り人は苦戦を強いられる イモナの反応鈍さに

先を急ぎ様相を確認 この谷唯一の広河原下にもぅひとつ広河原が出現 30数年馴染んできた渓相は

まるで違う表情で待っていた 自然界の計り知れない怒りを感じる1日と成った

                                               oozeki

関連画像 ぎゃらりぃ08september14